お口の臭いを予防することはエチケットです ~口臭のお話~

「不快な臭い」は相手に対するイメージを最も強烈に損ねてしまうのではないでしょうか。
「口臭」がキツいといくら素敵な笑顔で会話をしていても台無しになってしまいます。
以下は20~40代の全国の男性250人、女性250人計500名に行ったインターネットによるアンケート回答の結果です。

この結果からわかることは、実に6割以上の人が最もにおいが気になるのは「口臭」と答えています。
体の他の場所の臭いは制汗スプレーや汗拭きシートで予防する人は多いでしょうが、特に夏場になるとそちらにばかり気を取られて、口の臭いは後回しになりがちです。

体の臭いと同様にお口の臭い対策をすることが好印象を高める秘訣になりそうです。

口臭の種類と対策

①生理的な口臭

これはどなたでも発生する口臭で、完全に防ぐことは困難です。
朝起きた時、お腹が空いたとき、ストレスを感じるときに発生します。

【改善策】】
朝起きた時やストレス時の口臭は口の中が乾いてしまうことが原因です。あまり冷たくない水を少し飲みましょう。(冷たすぎると胃腸の免疫力が落ちてしまいます)
お腹が空いたりストレス時には胃酸が多くなり胃壁が荒れてしまい、その臭いが口に昇ります。
空腹時で時間が無いときでも、あまり冷たくない飲み物や簡単なスープでも結構ですからとにかく胃の中が空っぽの状態を防ぎましょう。
風邪を引いたり疲労で免疫力が低下するとお口の中の細菌が活発になり臭いの原因となります。
日常から健康で規則的な生活を心がけて体の免疫力が低下しないように気をつけましょう。
短時間でも(最低約20分と言われています)気分転換を心がけてストレスを溜め込まない生活習慣も必要です。

②病気による口臭

虫歯や歯周病を放置したり、呼吸器系や消化器系の病気によって発生する口臭

【改善策】
虫歯や歯周病を痛くないからといって放置しておくと口臭が悪化します。
当然臭いだけでなく後日とうとう痛みが出て通院が長引いたり、たくさんの歯を削られることにもなります。最悪歯を抜かざるを得ないことにもなりかねません。
虫歯は他の病気と違って穴が段々小さくなって自然に治る、ということがありません。
治療を受けるタイミングを逃すと「痛い」「治療が長い」「治療費が高い」「どの治療法にすればよいのかよくわからない」という負の連鎖に陥ります。そのような事態になる前の早めの受診をおすすめします。
呼吸器系、消化器系の病気は専門医院で治療を受けたほうが良いでしょう。

③飲食物や嗜好品による口臭

ニンニク、ニラのような臭いの強い食べ物や、お酒、タバコによって発生する口臭

【改善策】
これらのものを飲食しないのが一番良い対策ですが現実的には難しいと思います。
ニオイの強いものを摂取した後やお酒を飲んだりタバコを吸った後に、水分を補給したり、うがいや歯磨きをすることである程度は口臭を軽減できます。

いつもお口を衛生的に

このように口臭の原因は色々ありますが、基本はお口の中を清潔に保つこと、生活リズムを出来るだけ整えること、気分転換の時間を最小限は持つこと、そして歯磨きも大事ですが半年もするとどうしても歯石が付いてきます。これは歯ブラシでは取れないので歯ブラシの効果は激減して歯周病の原因となりますので少なくとも半年に一度は歯科医院で歯石を取ったほうが良いでしょう。
内臓、呼吸器系の病気は専門医への受診、糖尿病のように口が渇きやすい病気も口臭の原因となりますので、内科への早めの受診をお勧めします。